UFOキャッチャーがしたい。
ラーメンが食べたい。
わたしと星原くんのやりたいこと、全部やりに行こう。
何を考えているかわからない。
いや、もしかしたら何も考えていないのかもしれない。
───ならば、
「………わたしは、とりあえずシャワー浴びたい」
何も追究しないまま、彼の手を取ってみようか。
「ふ。めちゃくちゃただの願望で面白い」
「、星原くん知らないでしょ。自分からいちごみるくの匂いがずっとするの、本当に気持ち悪いんだよ」
「や、うん、なんとなくわかる。笑ってごめんね。つい」
「反省してない…」
「してるしてる」
星原 天晴という不思議でつかめない男の子に、わたしはより一層興味が沸いていた。



