このせかいに在るがまま








「ずっと思ってたんだけどさ、やりたいことリスト、今度はもうちょっと平和なやつ作りたいんだよね」

「前書いたやつ、御守りのなかにいれてもちあるいてるよ。まってね、……ほら」

「ほんとだ。いつも持ち歩いてるの」

「御守りみたいなものだって思ってるから。『このせかいをぶっ壊す』とかさ、わたしたちかなり物騒でぶっ飛んでる」

「夢見がち。でもやっぱ、旧校舎に暖房はほしいよね」

「そういえば、星原くんなんで空き教室のこと知ってたんだっけ」

「姉ちゃんがもしこの学校に来てたらこういう場所に避難してたのかなって、隠れ家みたいなとこばっか探してたから。おれのクラス、1年の時も若干カーストとかあったし」

「そうなんだ……」

「あ、透和子。ルーズリーフもってない?新しいやつ、作ろう」

「今?」

「今日バイトないんでしょ。日が暮れるまで暇だし」

「ふ。いいよ」

「やりたいことってより、今は『やってみたいこと』の方多いな」

「いいじゃんいいじゃん。書こ」



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