このせかいに在るがまま







まるで死ねと言っているみたいだった。


おばあさんを厄介者だと感じ、お姉さんはいなかったものとする。自殺未遂をする子供の親というレッテルをはがしたくて必死なのだ。



星原くんの気持ちはどうでも良いのだろうか。

彼が大切にしていたものは全部切り捨てないと、星原くんはこのせかいで生きていてはいけないなんて、そんなことがあっていいはずないのに。




「いっぱいいっぱいだった。もうなにも考えたくなくなって、両親の言いなりにもなりたくなくて、一人になりたくなった」




休学することを決めたのは感情の整理をするためだったらしい。『不登校』は体裁的にあまりよくないから、だったら休学にしなさいと頼まれたようだ。



一人で考える時間が増えれば転校することも視野に入れてくれるかも、という魂胆が見え見えだったとのことで、「どこまでもくそ」と星原くんは力なく笑っていた。