お母さんの冷たい視線に耐えながら、立ち上がる朱ちゃんが「明日も起こしてね」と口をパクパクさせ家に帰っていった。 お母さんが来なかったら、どうなってたんだろう私達……。 恥ずかしいけど、少し残念に思っちゃう私も私だよね。 「お母さんのバカ、いいとこだったのに」 「なに言ってるかよく分かんないけど、早く夕飯食べちゃいなさい」 「はーい」