やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 私の住むアパートから十五分くらいのところにあるスーパーは遅い時間まで営業している。

 大通りに面した広い駐車場を縦断してお店の自動ドアをくぐった。二重扉の先は賑やかな空間だ。スーパーのオリジナル曲が軽快なリズムに乗って流れている。

 人の姿はまばらだがじっくり商品を選ぶにはちょうど良かった。

 お店の買い物カゴを片手に奥へと進む。普段行かないスーパーの店内は目新しくコンビニに慣れてしまった者としてはちょっとした探索気分だ。

 若干テンションが上がったまま野菜売り場であれもこれもと買い物カゴへ投入する自分がいた。

 買いすぎかな?

 でもまあ、いっか。