やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 ほーら、どう?

 私、やったよ。

 ね、どう? 羨ましい?

「……あんた」

 中森さんが憐れむような目をした。

 しばし私を見つめてから彼女は頭を優しく撫でてくる。

「うん、良かったわね。美味しい物いっぱい食べてきなさい」
「……」

 あれ?

 何でだろう、もやもやする。