やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 私は数秒彼女を見つめてから答える。

「わ、私や三浦部長をクビにしようとしてる酷い人だと思ってるよ。確かに取引先に暴力を振るったのはまずかったけどあっちだって非があるんだし、三浦部長が助けてくれなかったら私もどうなっていたか……」
「そうね、かなり危なかったと思うわ」

 中森さんが首肯した。

「ヨツビシの釜本だっけ? さっきちょっと調べてみたらその人いろいろやらかしていたわ。ヨツビシが裏で握り潰しているお陰で表面化していないようだけどね」
「えっ」

 マジですか。

 私、本当にやばかったんだなぁ。

 つーかそんなことまで調べられるの?

 怖っ。

 お友だちネットワーク怖っ。