* おソバ屋さんを出たときには月に雲がかかっていた。 料理と少しのアルコールで暖まった身体に冷たい外気が心地良い。 「ちょっといい?」 みんなで駅に向かおうとしたとき中森さんが私を呼び止めた。 ん? 何かな? 私は彼女と並んだ。他のみんなは先を歩いて行く。 いや、新村くんは私と一緒にいたかったみたいなんだけどね。 優子さんが引っ張って行っちゃったんだよなぁ。 「あなた北沢副社長のことどう思う?」 二人きりになると中森さんが訊いてきた。