やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

「出来るのなら潰して欲しい。だが、無理をして君までおかしなことになっても困るからな。一応ヨツビシをどうにかすれば処分はなしになるってことになっている。その場の口約束だったとしても約束は約束だ。いざとなれば武田常務が証人になってくれる」
「あの」

 中森さんが片手を挙げた。

「あれですよね。ヨツビシ工業の福西部長をどうにかすればいいんですよね。それならあたしにも協力できると思うんですけど」
「いいのか?」

 三浦部長の中森さんを見る目が変わった。どこか頼もしいものを見るような目だ。

 私は確認する。

「あ、荒っぽいことはしちゃ駄目だよ」
「あたしがそんなことする訳ないでしょ」

 フンと鼻を鳴らして彼女は胸を張った。

 羨ましいくらい豊かなお胸だ。

 きっとあの二つの膨らみは何でもできる証拠なんだろう。