やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

「よしよし、たっちゃんに私の疲れが流れていってるよ。これでたっちゃんもお疲れ仲間♪」
「なっ」

 私は驚いて声を発してしまった。

 いやそれ駄目でしょ。

 部長を疲れさせてどうするんですか。

 せめて部長から精気を吸い取るとかにしてくださいよ。

 あ、いやそれも駄目か。

 難儀だなぁ。

「優子」

 三浦部長が手を止めた。

「そろそろ離れないか? 重いし邪魔なんだが」
「ひどっ、私重くないよ。それに邪魔してないし」