やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

「タイミング悪かったなぁ、とぼやく新村くんを他所に私はもう一度部長に頭を下げる。こんなときにプレゼントなんてもらって後でまわりに何か言われるかもしれないなぁと内心嘆息した。

「プレゼントが被るといけないから訊くけど、何をもらったの?」
「えっ」

 そういや、これって何なんだろ?

 私は三浦部長に訊いた。

「開けてもいいですか?」
「あ、ああ、好きにしろ」

 顔を赤らめて応える三浦部長は表情が硬い。

 もしかしたらここではなくアパートに戻ってから開けるべきだったのかな。

 けどまあ私も気になるし。

 好きにしろって部長も言ってたし……うん、開けよう。