やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 まあヨツビシのこととかあったし仕方ないよね。

 などと自分に言い訳していると三浦部長が紙袋を私に差し出してきた。

「受け取れ」

 ややぶっきらぼうに言い、彼は私から中空へと視線をそらせる。ほんのりと顔に朱が混じっているのは何に対して怒っているのだろうか。

 これ以上機嫌を損なうのはまずいという気持ちと部長からプレゼントをもらえる嬉しさで私の表情は奇妙なものになっていたはずだ。

 せめてブス顔になっていないことを祈ろう。

 私は椅子から立ち上がってプレゼントを受け取ると両腕で紙袋を抱いた。ふわふわとした柔らかさを紙袋を通して感じる。中身は何かな?

「部長、ありがとうございます」
「気にするな」

 三浦部長の顔の赤さが濃くなった。