やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 ひくひくと三浦部長が頬をひくつかせている。顔の赤みも薄れてむしろ青くなりかけていた。

 わぁ、中森さん強い。

 三浦部長まで怖がらせてる。

 話が纏まったとばかりに中森さんが私の手をとった。異常なほどに優しい目つきで私を見て彼女は微笑む。それは恐怖を抱かずにいられない恐ろしさを伴った可愛らしい微笑みだった。

「じゃあちょっと面貸してね」
「……」

 わ、私に拒否権はないの?