やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

「優子はこういう甘い物が好きだからな」
「そうですね」

 私はレジ袋を受け取りながらうなずいた。

「この前もお昼休みにデパ地下の特製焼きプリンを十個食べてましたよ。その後でお腹壊して医務室の世話になってましたけど」

 あのときは新村くんにこっぴどく叱られていたなぁ。

 本当にどっちが上司なんだか。

 優子さん、仕事は出来るのに……。

 うーん、残念。

 しょうもない話に三浦部長が僅かに相好を崩す。