やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

「うわっ、痛っ、やめろ」
「鬼はぁ外ぉっ!」

 優子さんが半笑いで豆を投げている。

 三浦部長は手で防ごうとしているがなかなかに厳しい戦いだ。

「……」

 私はそっと回れ右をして自分のデスクへと戻った。

 あぁ、これ去年もやっていたなぁ。

 この後三浦部長にこっぴどく叱られるんだよね。

 懲りてない優子さんにちょっと呆れつつ私はノートPCのキーを叩き始めるのであった。