やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 やむなく私は苦笑いしつつ恵方巻とフルーツロールを受け取った。二本とも結構ずしりとしていてなかなかに食べ応えがありそうだ……というか食べすぎ?

 ま、片方は後でってことにすればいいよね。

 食べすぎで仕事にならなくなっても困るし。

「どうせだったらまゆかと二人っきりで食べたかったなぁ」

 三浦部長のつぶやきは小さすぎて私にはよく聞こえなかった。