やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

「ま、あんたのスマホを見た限り彼と会うようでもないし、ただの同期でそういう関係じゃないっていうならあたしはどうでもいいんだけどね。とは言え、クリスマスに引き続き誕生日もぼっちなのは女として……」
「中森さん、それ以上は私クリティカルになりそうだからやめて」

 中森さんがにやりとした。

 ううっ、嫌な笑みだ。

「やっぱりぼっち確定なのね。でも彼のことだから優しいし何かしらのフォローはあったんでしょ、それともそういうのもないの?」
「いや、そもそもその彼が誰だかわからないし」
「またまたぁ、知らばっくれちゃってぇ。」

 中森さんに敵意が無くなったけど遠慮もどこかに行ってしまったらしい。

 あれ?

 そんなもの最初からなかったっけ?