やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 ホームで電車を待つ間に訊いてみた。

「中森さんってダイエットしてるの?」
「そんな必要があるように見える?」
「……」

 質問を質問で返された。

 つーか、自分のスタイルにかなりの自信がおありのようで。

 昨夜話してわかったことだが中森さんは私より三つ年下の二十五歳、大学時代にチアリーディングをやっていたそうで結構華やかなキャンパスライフを過ごしていた。

 うーん、確かにスタイルはいいんだよねぇ。

 胸とかお腹とか胸とか胸とかお腹とか胸とか見ていると中森さんが自分を庇うように身を抱いた。

 じっとりとした視線を投げられて私は苦笑する。

 コートを着ていてもその存在を主張するお胸にもう一度視線を送っていると電車が来た。