やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 なぜ中森さんがついて来て暮れたのかはわからない。でも、少なくとも彼女の私に対するあからさまな敵意は無くなっていた。

 とはいえ、駅からろくに口をきいてくれないんだよねぇ。

 私から話しかけても短く返すだけだったし。

 中森さんも私も夕食を済ませていたのでアパートに着いてすぐに私は中森さんにお風呂に入ってもらった。その間に予備の布団一式を収納から引っ張り出して布団乾燥機にかける。

 替えの下着は最寄り駅前のコンビニの奴だ。私と中森さんではサイズも違うし仕方ない。

 中森さんと入れ替わりに私も入浴する。時間がないためカラスの行水だ。

 お風呂から上がると乾燥の終えた布団の上に中森さんが腹這いになっていた。スマホの画面を見ていた彼女がこちらを見上げる。胸がかなりきつそうなジャージは私の物だ。そしてウエストはちょい緩い。腰のあたりがずれていて下着が覗けていた。何だかもやもやする。

 さすがに寝間着はあのコンビニになかったからなぁ。