やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 こてんと首を傾け頭上に疑問符を浮かべた私に中森さんが爆弾を投下した。

「あたし、さっきの電車じゃないと乗り換えの最終電車に間に合わないんだけど」
「……え?」

 ちゅどーんっ!

 つまり、それって。

 私は再度吃驚しながら中森さんを見つめた。意図を察したのかこっくりと彼女が首肯する。

「……」

 マジですか。