やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 わぁこれ酔っ払いだ、。

 あの人可哀想に……ん?

 んんっ?

 私は彼女を凝視してしまう。

 そりゃ、見覚えがあるはずだ。だって数時間前に会った人なのだから。

「あんたみたいな酒臭いおっさんをあたしが相手にする訳ないでしょ! ちょっとは自覚しなさいよ。それともその汚らわしい首の上に付いてるのはカボチャかしら? いやカボチャのほうがまだマシよね。少なくともあっちは食べられるんだし。あんたの頭なんてカボチャ以下よっ! ああ、酒臭いからもうどっか行ってくれない? あんたのせいでここの空気まで穢れるわ!」
「……」

 ワォ。

 さすがと言うか何と言うか、中森さんきっついわぁ。