焼き鳥屋の前で常務と別れ、三浦部長に駅まで送ってもらった私は沈んだ気分のまま一人電車に乗った。
終電間際の車内は汗とアルコールの混ざったような独特の臭いに満ちている。アパートの最寄り駅までの短い時間であっても我慢するのが辛い。私は空いたシートに座らず降りる側とは反対側のドアに背中を預けた。
まだぼんやりと残る酔いに眠気を誘われそうになりつつ向かいのドアの上の電光掲示板を眺める。次の到着駅を表示するカラフルでデジタルな文字が規則的な動きで流れていた。
部長、お見合いしないんだ。
微かな安堵がため息とともに吐き出される。
私が三浦部長にそっぽを向かれるほど嫌われているというショックも少しだけ……ほんの少しだけ軽減できたような気がした。常務の親戚の娘さんが部長に会いたがっているみたいだけどとりあえず部長にその気がないのだから大丈夫。
終電間際の車内は汗とアルコールの混ざったような独特の臭いに満ちている。アパートの最寄り駅までの短い時間であっても我慢するのが辛い。私は空いたシートに座らず降りる側とは反対側のドアに背中を預けた。
まだぼんやりと残る酔いに眠気を誘われそうになりつつ向かいのドアの上の電光掲示板を眺める。次の到着駅を表示するカラフルでデジタルな文字が規則的な動きで流れていた。
部長、お見合いしないんだ。
微かな安堵がため息とともに吐き出される。
私が三浦部長にそっぽを向かれるほど嫌われているというショックも少しだけ……ほんの少しだけ軽減できたような気がした。常務の親戚の娘さんが部長に会いたがっているみたいだけどとりあえず部長にその気がないのだから大丈夫。

