やっぱり彼女は溺愛されていることを知らない

 部長がフォローしてくれる。

「でもあれだ、ご飯は普通に美味いぞ」
「それ社員食堂のですし」
「あ」

 ばつの悪そうな顔をされるがそれはそれで辛い。ここまできたらいっそ笑い飛ばしてもらいたかった。

「もういいですよ。やり慣れないことをした私がいけないんですから。これからはコンビニに頼らない食生活を心がけるようにします」
「そ、そうだな」
「……」

 部長、もう少しフォローしてください。

 私、泣きますよ?

 落ち込みが激しくて今回の反省会を脳内で始めてしまった私には三浦部長の「僕のために毎日料理してくれたら絶対に上達すると思うんだけどなぁ。早くそういう関係になりたいなぁ」というつぶやきは聞こえなかった。