風鈴が鳴る頃に

また疾風が吹いた
カサカサ
木が揺れた!
僕は痛みも忘れて夢中で
風にさらわれる麦わら帽子を追いかけ
ジャンプをする

はじめて帽子が手に触れた

「すごい!」

やっとのことで
風から取り返した麦わら帽子を彼女へ返す

「ありがとう!!かっこよかったよ」

彼女のストレートな言葉に
にやけた瞬間、肘にピリリと痛みが走る
「痛」
「大丈夫!?肘見せて」

白のワイシャツを捲り上げて肘を見せる

「大変、血出てる 私の家で処置するわ」

「大丈夫だよ、擦りむいただけだし」

「よくないわ、消毒しなきゃ
それにお礼もしたいし ね?」


彼女の言葉に甘えて
お家に上がらせてもらうことになった