風鈴が鳴る頃に

 口を開いては僕らは笑い合った
初めて会ったのに、初めてな気がしなくて
いつかどこかで
会ったことがあるんじゃないかってぐらい
僕らは馬があった

彼女には不思議と
なんでも言えちゃうような気がした

どんな事を言っても
彼女は優しく聞いてくれるような気がした


駄菓子屋から離れて僕らは歩いた
行先も決めずに、おもむくままに歩いた

どこまでも行ける気がした

自由になれた気がした

西日が眩しく光る
田んぼの水が太陽に反射して
キラキラと瞬く



幸せだ
この幸せがずっと続いてほしい
彼女の楽しそうな横顔を見て僕は思う



「きゃっ」
突如、疾風が吹いた
彼女のスカートが勢いよくひるがえる