【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ


 シルウィンとアウラは、本当に親睦を深めるように会話をしていく。何をしても曲がらないシルウィンに苛立ちを覚えたカーティスは、唇を噛んだ。そして二人は、カーティスを手玉に取りながら、二人での食事を過ごすように食事会を終えたのだった。



 カーティス、シルウィン、アウラ。三人の夕食会が終わり五日後、とうとう王家主催のパーティーが開かれる日となった三人は、王城へと向かうため、ディルセオンの紋付馬車に乗り出発した。

 シルウィンは完成したドレスに身を包み、髪や化粧も流行を抑えつつその先を見越したものにした。細かな部分はアウラの助言を鑑みつつ行い完璧に仕上げ、晴れやかな気持ちで馬車に乗り込んだが、彼女の気分が高揚するはずだった今、シルウィンはどことなく違和感のある居心地の悪さを感じている。

 というのも、カーティスが恐ろしく静かであったのだ。シルウィンは馬車の中でカーティスが何か嫌味を言ってくることを予想していたが、カーティスは馬車に乗る前にシルウィンを見たきり沈黙し続けるばかりで、何一つシルウィンに言葉を投げかけようとしない。