【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ


 普段、給士たちはシルウィンにあからさまに残飯を出そうとする。その中で突然いつも通りの料理を並べられたのなら、食事会に呼ばれたことも手伝い、きっとシルウィンは自分を受け入れてもらえたのだと考え、喜んで食事を口にする……とカーティスは考えているのだろうと、シルウィンは踏んだのだ。

 そして結果的にその読みは正しく、カーティスは挙動不審になり狼狽えはじめた。

「な、なら、えっと……」
「……もしかして、何か不都合が?」

 シルウィンが問いかけると、カーティスは「そんなわけがないだろう!」と声を荒げた。その顔はシルウィンには目元にだけ仮面をつけた、滑稽な仮面の顔に見える。シルウィンは「なら宜しいでしょう?」と言って、アウラとともに座席についた。するとカーティスは傍に立っていた給士に、アウラの料理を取り換えろと命じる。

「あら、アウラの料理になにか?」
「何でもない。お前たちが来るのが遅くなって料理が冷めてしまったからだ。ああ。何ならお前の料理も変えてやろうか?」