その様相を、シルウィンは興味深く見つめる。王都は国境を守る辺境とは異なり、戦いとは無縁であるべきとどの建物も等しく装いや装飾に趣向を凝らす作りでまとめられていた。よってシルウィンは幼いころに来たことがあったてもその目にはどの景色も新鮮に見える。
「中に入らないのですか?」
「ええ、そうね」
半ば周囲の景色に圧倒されていたシルウィンは、アウラに促され図書館の内部へと足を踏み入れいていった。図書館の中は民が自由な気持ちで書物を親しむことができるようにと、天井は最上階まで開き、繋がり開放的な作りとなっている。シルウィンは辺りを見回し、何がどこにあるのかの案内を見つけると「ここに行きたいの」とアウラに伝えた。
「児童書……?」
シルウィンが示したのは、児童書を取り扱う階層である。アウラは不思議に思いながらもシルウィンと共に児童書を取り扱う場所、最上階へと向かうことにした。そして目当ての階層へとたどり着くと、シルウィンはどうでもいいように本を見繕い、窓際に置かれた椅子へとアウラを誘い座った。



