【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ


 だからこそ、シルウィンが死ぬ筋書きを作り上げることでディルセオンとリグウォンの縁を切り、そしてリグウォンを新政派につかせることが出来たのだ。全て、ローウェの思い描いたシナリオだった。

 ローウェはシルウィンに自分の想いを告げた後、その計画をシルウィンに説明し、二人ですぐにリグウォンへと出発した。

 そこでリグウォンの当主、シルウィンの家族たちに全てを明かし、計画に賛同してもらうよう願った。リグウォンの当主も家族も皆国に仕えるものではあるが、みな家族を愛する者たちに変わりはなかった。

 よってその計画にすぐに賛同し、協力が得られた。そして二人は、ひとまずリグウォンの土地で暮らすという話も出たのだが、ローウェはディルセオンの人間が嗅ぎ付けないようしばらく隣国で過ごすことや、その伝手がきちんとあることをリグウォンの当主に説明し、二人は隣国であれこれ国を見て回ることになったのだ。

 そして情勢が落ち着いたころ、ローウェは騎士として、シルウィンは騎士を待つ妻としてリグウォンの地に戻ることが決まっている。