【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ


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「今まで、何をしていたの、結局貴方は、一体誰なの?」

 ディルセオン家の屋敷が遠くで燃えさかっている。アウラに抱えられるようにして、炎の海から脱出を果たしたシルウィンは、アウラと共に、王都の外れの木々の枝に、腰を預けていた。

 ここに降り立ってすぐ、シルウィンの喉の焼けは酷いもので話すのもやっとであったが、アウラの血を飲んだことで、今はすらすらと物が話せる。よって、ただ高台で王都を見下ろし、何も話さないアウラに焦れ、思い切って尋ねることにしたのだった。

「話せば長くなるけど、それでも聞いてくれる? すごく前から遡ってしまうし、こんなことを話すのは初めてだから、多分下手だよ」
「いいわ。貴方の長話は別に不快じゃないもの」

 シルウィンの返事を聞き、アウラは安心したように頷いた。そしてぽつりと零すように呟く。

「フィノスレードの村の、長の息子だったんだよ。俺は」