「うふ、皆さんも、すごおおおく驚いているわねえ。ふふ、わたしも、驚いたの……。王家の夜会の夜……カーティス様に倉庫で押し倒されたとき。驚いたけれど……カーティス様に必要とされるならって思って、嬉しかったのよ。怖かったけれど……、でも、カーティス様は……貴方は、わたしを求めてくれなかった、アウラ、シルウィン……別の女の名前を呼んで、わたしを弄んだ……!」
そう言ってカーティスを睨む女の言葉に、あの夜、カーティスが侍女に何をしたのかを直感的に理解した。カーティスを見るとシルウィンを見て首を横に振り「違う……違うんだ……」と顔に滝のような汗を流し、ただただ否定の言葉を繰り返す。そんなカーティスを見て、女は「だから!」と叫んだ。
「わたしも違うって言ったの。でもあなたはわたしをシルウィンだ、アウラだって言ったの。そして、結局最後までわたしを見なかった……。ただわたしを、汚く、雑巾のようにして、ぐちゃぐちゃにして、ぐちゃぐちゃにして! ごみみたいに捨てたの! だから憎くて……でもカーティス様だけはどうしても憎めなかった。だから、シルウィンが憎くて……だってアウラなら、アウラなら我慢できた。だってあの女は平民だもの。でもシルウィンは違う。シルウィンは貴族! わたしより上でしょう! カーティス様との未来が約束されていた! 王家から! だから突き落としてやったのに生きているし……。それで、カーティス様、あなたはシルウィンと結婚して、幸せになるんでしょう……。今日は、お誕生日会なのでしょう? だから私は、お祝いーしてあげるの!」



