【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ


 きらきらと、光を受けるような金色の髪に、鮮やかさを極めたような青の瞳。その瞳は十年前よりずっと厳しくあるが、美しさも増している。背格好も当時よりずっと伸びていて、華奢すぎず、かといって豪傑過ぎない、ほどよい筋肉をその身にまとっていた。シルウィンはその姿を見て、一歩一歩進むたびに、その確信を強くしていく。

「ああ。カーティス様……」

 感動と、そして目の前の美しい人が自分の夫になるとの喜びで、シルウィンは感嘆と息を漏らしながらカーティスへと顔を向けた。会えた、嬉しい。でもどうしてこんな部屋に私が住まなくちゃいけないのか。そこだけははっきりさせてから再会を喜びたい。そんな想いを胸にして己に近づくシルウィンを、カーティスは鋭く睨み付け、思い切り突き飛ばした。

「近づくな。蛮族」
「は……」

 突然のカーティスの物言いと蛮行に、シルウィンは尻餅をついたまま停止した。驚きのあまり口を開いたままでいると、カーティスは大きくため息を吐き、「ひとつ言っておくが」と前置きをしてからシルウィンを睨み付けた。