「貴方がシアン?」 「はい。……アウラ様から、シルウィン様の護衛および身の回りのお世話を承っております。どうぞよろしくお願い申し上げます」 「……そう」 「アウラ様より、これを」 そう言って、シアンがシルウィンに差し出したのはとろりとした赤い液体の入った瓶だった。シルウィンはそれを受け取ると「下がっていいわ」とシアンに命じて、扉を閉める。そして扉に背を預け、冷たいその瓶を抱えた。 「突然すぎないかしら……」 シルウィンは、どことなくアウラがいなくなるのではと考えていた。