カーティスはシルウィンを追い出そうとした。そして使用人たちはカーティスに加担した。カーティスの命といえど、使用人たちがシルウィンに対していい感情をまるで持っていないことをシルウィンは知っている。自分が使用人たちの企みを躱して悔しがる表情。
そしてここにきて十日ほどの間の、シルウィンを虐げて楽しむ表情。それらは命じられて仕方なくではなく、子供が玩具を見つけて遊ぶような、どこまでも残酷な眼差しであったと、シルウィンは考えている。
「大丈夫だ。使用人たちは皆俺の命令でやったことだ。もう君に酷いことはさせない」
カーティスの言葉に、彼は盲目的だとシルウィンは判断した。そして、シルウィンの心配を取り除くことは不可能だと。シルウィンは気怠げになる瞳を伏せて隠しながら「ところでカーティス様」と彼を呼びかける。
「何だシルウィン」
「どうして、お考えを変えられたのですか?」



