【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ



「それは、そう簡単に人間の娘が破壊できるはずが……まさかリグウォンの娘……お前まさか、血の契約を……」
「ええ。少し事故のようなものが起きてね、この吸血鬼さんが助けてくれたのよ。だから私もお仲間ってわけ」

 シルウィンはアウラに手を差し出すと、アウラは立ち上がった。そして少しだけばつが悪そうにシルウィンを見る。

「予定外だな、君が来るなんて」
「そうかしら。私とあなたのことで予想通りのことなんて、殆どなかったでしょう?」
「確かに」
「ほら、さっさとけりをつけなさいよ」

 シルウィンの言葉に、アウラは静かに視線を落とす。そして「ありがとう」とシルウィンに呟いてから大公を睨み付けた。そして、懐から短剣を出す。月明かりの光が、短剣に当たり煌めき、その光を目にした瞬間、大公は後ずさった。