【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ


「仮面、何を言ってるんだお前は……」
「私、人の嘘が見えるの。嘘を吐いている人間は、仮面をつけているように」
「お前は狂っているのか……?」

 シルウィンの言葉に、大公は信じられないものを見る目で彼女を見た。シルウィンはその言葉をかわすようにアウラに振り向く。

「ねぇ、アウラ、あなた私に変わっていると言っていたけれど、あなたも変わっているわよ。普通嘘が見えるなんて言ったら普通はこういう反応を示すものなのよ。というかあなた随分趣味の悪い鎖をつけてるじゃない。外しなさいよ」

 同じように唖然とするアウラを見て、シルウィンはそっと彼に向かい屈みこむ。そしてその足につけられた鎖に目を向けた。そしてシルウィンはアウラの付けられている鎖を手に取ると、力任せに一気に引き千切ろうとする。しかし鎖は引きちぎれるどころか粉々に砕け散り、硝子の破片のように床へと散らばった。その姿を目の前にして、大公は目を剥く。