アウラはそう宣言をして、シルウィンの首筋から血を吸っていく。その感覚に、シルウィンは不思議と浮くような多幸感を味わっていた。
シルウィンはアウラの血の味を知っている。果実にも似た、甘さ。酒類を用いた菓子のような、淡い酩酊感。その血で喉を潤すときの満たされた感情。今シルウィンはアウラの血を吸っていないのに、それ以上の甘く、満たされる感情をシルウィンは感じていた。
シルウィンは、ぼんやりとした頭で、どんどん重たくなっていく瞼を閉じていく。このまま全て吸われても、構わないかもしれない。シルウィンは静かにアウラに身を預けていくと、アウラはそれを了承ととらえるようにして、血を飲む速度を速めていく。
そうしてとうとう、シルウィンの瞳は固く閉じられた。アウラはシルウィンの様子を見て、その意識が途絶えたことを確認すると彼女をそっとソファに横たえ、最後に首筋を舐めてから立ち上がる。
「ごめんね。シルウィン」



