シルウィンはカーティスに無理やり組み伏せられた時、人に触れられることに対して恐怖を感じ、嫌悪を抱いた。しかし今、アウラに抱きしめられているシルウィンは、それとはまったく異なった感情を自分の心から見つけていた。
なんだか、縋りつかれているような。それでいて、返したいと、思うような。シルウィンは躊躇いがちにアウラの背中に腕を回す。
布越しに感じるそれは、華奢であり、滑らかなその背中は自分と同じ女の皮膚であるようなのに、浮かんだ骨は固く、自分のものとは全く異なっている。
アウラは、男だ。
そう認識しているのに、シルウィンは全く嫌悪を感じなかった。さするようにアウラの背中を撫でていると、シルウィンの首筋に鈍い痛みが走る。
「飲むよ」



