シルウィンが今日について思い返していると、ふいにアウラが目の前に立っていることに気付いた。じっと顔を見られ、見つめ返すとアウラはシルウィンの隣に座った。そしてシルウィンに向き合うように身体の向きを変えると、そっとシルウィンを見つめる。
「血を、飲んでもいいかな」
「別に構わないわよ」
シルウィンは「何を言う気なのかと思ったわ」とアウラを茶化しながら立ち上がろうとする。しかしそんなシルウィンを阻むようにアウラはシルウィンの手を取った。
「今日は、直接飲みたいんだ」
「……どうぞ?」
シルウィンは、自分の腕をそのまま差し出した。アウラはその腕を引き寄せ、シルウィンを抱きしめる。その力は弱く、シルウィンも戸惑った。
「な、なによ。どうしたのよ」
「何となく、このほうが効率がいいから」



