シルウィンはほっとして、窓の外に目を向ける。その姿は見えないが、屋敷の門の外にはアウラもいた。アウラは今日仕立て屋に向かうとカーティスに伝え外出をし、いざという時のためにと屋敷の外で待機をしている。
アウラは屋敷の中に潜入しておくと昨晩シルウィンに伝えたが、それをシルウィンが止めた結果今の状態に落ち着いたのだった。
(他人なんて、どうでもいいと思っていたのに)
シルウィンは窓に向けた目を細めていく。そして思い返すのは、シルウィンがアウラに自身を、そして自身の能力を利用しろと言い放った時だった。その時シルウィンは、憤りに似た感情を覚えていた。私なら上手くやれるのに。どうして私に頼ろうとしない。私なら役に立てるのにと、アウラが自身を頼らないことに対してシルウィンはただただ気に入らなかった。
シルウィンは、自分が好きな女だ。それはこの国で一番と言ってもいい。一方で他人については、自分を称賛するしない、そして他人からの優れた評価以外には興味がなく、誰がどうなろうとどうでもいいと考えていた。



