「ではシルウィン様、奥様は客間にてお待ちです。ご案内致します」
シルウィンがアウラに協力を申し出て十日。シルウィンは屋敷へ是非向かいたい旨を伝える手紙を夫人へと贈りマルヴァータの屋敷へと訪れていた。深い色合いで纏められた、絢爛でありながら落ち着いた屋敷の中を、執事の後ろに付きながら歩いていく。すると客間へと向かうあと少しのところでシルウィンは足を止めた。
ふいに背後から足音が聞こえなくなったことで執事はすぐさま振り向く。
「どうされましたか?」
「いえ、その、実はお願いしたいことがございますの」
シルウィンはどことなくもじもじとした、緊張した面立ちを作り上げ、やや緊張した顔を家令に向ける。普段シルウィンが緊張する場面というのは、一切ない。自分より上位の者に対するときは失礼の無いよう気を付けることはあっても、人の前で声が出なくなったり、何をしていいか分からなくなることは幼少期からなく、むしろ注目を一身に浴びたい性質は、生まれてからずっとシルウィンに備わっていた。
シルウィンがアウラに協力を申し出て十日。シルウィンは屋敷へ是非向かいたい旨を伝える手紙を夫人へと贈りマルヴァータの屋敷へと訪れていた。深い色合いで纏められた、絢爛でありながら落ち着いた屋敷の中を、執事の後ろに付きながら歩いていく。すると客間へと向かうあと少しのところでシルウィンは足を止めた。
ふいに背後から足音が聞こえなくなったことで執事はすぐさま振り向く。
「どうされましたか?」
「いえ、その、実はお願いしたいことがございますの」
シルウィンはどことなくもじもじとした、緊張した面立ちを作り上げ、やや緊張した顔を家令に向ける。普段シルウィンが緊張する場面というのは、一切ない。自分より上位の者に対するときは失礼の無いよう気を付けることはあっても、人の前で声が出なくなったり、何をしていいか分からなくなることは幼少期からなく、むしろ注目を一身に浴びたい性質は、生まれてからずっとシルウィンに備わっていた。



