【完結】嘘つき騎士様と嫌われシンデレラ


「少し私のほうも、その話を聞いたときはぼんやりしていたり、ただ聞いているだけだったりしたから、これできちんと確認できたわ、ありがとう。それで、目的が整理できたところで手段の話ね。あなたはマルヴァータ夫人、マルヴァータ大公、娘の誰が吸血鬼なのか調べたい。その為に、私の目を利用する。ということよね?」
「そうだけど……相手はもう何十年と生きている吸血鬼だ。人前で聞くことは不可能だし、かといって二人きりの瞬間を作れたとしても、君があなたは吸血鬼ですかと聞いた瞬間に、君は消されてしまうだろうね」
「あら、あなたはそばにいてくれないの?」
「一対一ならともかく、君を守りながら戦えば、俺は圧倒的に不利だ。だからそもそも君のいる前で戦うことはしたくない」
「英断ね」

 シルウィンは微笑む。しかし、アウラの仮面に曖昧な線が浮かび上がるのだけは鮮明に見えていた。何か、自分の前で戦いたくない理由はほかにあるのだろうと思いつつ、シルウィンはアウラを見る。