「革命に犠牲はつきものよ! それにその針たちによって私は力加減、というものを覚えたわ! それに力はあればあるだけいいことよ!」
シルウィンは己の手を天井に向かって高々と上げる。そんな姿を見て、アウラは呆れると同時に安堵も覚えた。
それはシルウィンがそもそも誰かに襲われ、その命を落とし吸血鬼になったという過程にある。あれから犯人についてアウラが調査した結果、以前シルウィンに付いていた侍女であったと判明した。
あの夜会のあと、どうやらカーティスに襲われたらしい侍女は、医者の元へ向かった。そして身体を壊していたことが分かったのだ。おそらくそういった経緯により侍女は凶行に至ったのだとアウラは判断し、侍女に問い詰めれば侍女はあっさりと白状をした。
本来なら、王命で定められた婚約者を殺したのだ。騎士団に渡してしまうのが一番いい。しかしシルウィンはその蘇生経緯により医者にすら見せていない。



