しかし、今、自分が吸血鬼へと変わったことを知り、ある種吹っ切れたように答えを見つけた。
自分が何一つ悪くなく、あの時襲い掛かってきたカーティスが全て悪いのであると。自分がどんなドレスを着ようが、あの場で例え裸でいようが、襲ってきたカーティスが全て悪い。
自分に腕力が無かったことがどうした。悪いのはカーティスだ。私は悪くない。そうシルウィンは、結論付けた。
「私は悪くないの。私は悪くないのよ。そもそも勝負なんてしていないわ! 悪いのはすべてあの男。今なら自信をもって言えるわ。私は何一つ悪くない。私は正しいの。悩む必要なんてないのよ!」
そう高らかに、宣言したシルウィンに呼応するように、風が窓から吹き抜けていく。シルウィンは満足げに頷くと、アウラに目を向けた。
「アウラ」
「なあに」
「もう、あなたもいつも通りの話し方でいいわ。もう怖いものなんてない。せっかく手に入れた力ですもの。今度あの男が何かして来たら、身体の一つでも引き裂いて返り討ちにしてやるわ」



