莉乃の提案で、急いで広げたノートたちを片付ける。


その時、東雲くんが見覚えのないノートを私に渡してきた。




「安木さん、よかったら俺のノート使って」



「え…」



「教科書読むよりは、わかりやすいと思うから」




はい、と手渡しされたから、いらないとは言えなくて。




「……ありがとう」




お言葉に甘えて、東雲くんのノートを受け取った。












「じゃあね、初。お邪魔しました。
初パパにもまた来ますって言っといて」



「うん。
莉乃、気をつけて帰ってね」



「俺らが責任もって岡部さんのこと送るから心配しないで」