リングを指にはめて、ニコニコしているヒロが愛おしくて堪らない。


「これ、俺の宝物!!」


早く時間が過ぎ去って__


一時でも早くヒロと暮らしたい。


ヒロは辛い生活に身を置いているが、ほとんどその話はしない。


将来の夢を語るだけだから、私はいつも笑っていられるんだ。


純粋な笑顔で居られる__


昼休みが終わって、教室に戻り、掃除を始める。


午後の授業が終わると家に帰り、ヒロとお揃いの指輪をはめてニヤつく。


ヒロが近くに居るような気がして、暖かくなれるから嬉しくて仕方がない。


幸せだ__


私が幸せを感じれるようになったのも、ヒロのおかげだから、本当に感謝しかない。


ヒロは私をジメジメとした暗闇から、引き摺り出してくれたんだ__


幸せと思えるようにしてくれた。


♢♢♢


すぐに、月に3、4回の仕事が入るようになり、給料は10万くらい。


学校の子達は雑誌に載る私を、羨んでくれたがそんなモノよりお金が欲しい。


でも、中学生じゃバイトなんて見付からずモデルの仕事に掛けるしかない。


私にとっては大きなプレッシャーだが、未来の事を考えたら頑張れるんだ。