「・・・キョウスケは元気か?」


<はい。相変わらずです。>


「・・椿家はあくまで【分家】・・。

【宗主 藪家】の繁栄をお助けするお家。

キョウスケには優しく接しなさいよ。」


<はい。だから今31アイスクリームを買いに行ってもらっています。>


「・・・ユカリ・・。
忘れてるかもしれないが、

キョウスケは初代 藪家宗主 フウジン様の生まれ変わりとも評される神童だからね?」


<私にとっては0歳の頃から一緒に遊んでくれていた従兄です。>


「・・・まぁ良いでしょう。

パパがヴァンパイア討伐のお礼を言っていたと伝えておいてくれるかな?」


<分かりました。>



「一応確認だけど・・なってないよね?」


<玉置ユウマがほぼ殺してたので、
ホントに首を折っただけだそうです。

掟は守ってますから安心してください。

・・っていうか、

心配してたんだったらお父様が直接助太刀に行けば良かったじゃないですか。>


「え~?パパもう人間齢50越えてるし、返り討ちにあったらカッコ悪いし・・。」



<・・・・あ、帰ってきた。
キョウスケに代わりましょうか?>


「うん、じゃあせっかくだから久しぶりに声でも聞こうか。」






<・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。>


「・・・・・・・・・?」


<・・・ごめんなさいお父様。

[叔父御と話す用事なんかねぇよ阿呆]って言ってまたどっか行っちゃいました。>


「・・・フハハハ!
キョウスケらしくて安心しました。

じゃあまたねユカリ。アイスの食べ過ぎはお腹を下すから気をつけなさいよ。」






              狼男

         小松アンナ・玉置ユウマ
            立志編   
  
           終