姉のカレシの、闇に溺れて





 俺の気なんて知らない月野は、『南瀬くん大丈夫??』と一緒にしゃがみこんだ。



「ごめんね、私が上着を借りたばっかりに風邪引かせちゃって………」



 しょんぼりと、困った顔をする表情が、今の俺にとっては毒だ。



 かといって、『タっただけなんて、気にしないで下さい』なんて言えるハズもなく、ただただ収まるのを待つ。



 …………いや、ムリ!! この状況で収まるわけない!!!


「……………いや、本当に大丈夫だから。月野は先に保健室行ってて」


「え、でも……………じゃ、先生呼んでくるね??」


「……………ウン」



 ゆっくり立ち上がり、月野の背中を見送る。



 あーーーーー!!!!



 彼女はほしいけど、まだ月野に未練タラタラだ。



 ………………よし!! 部活頑張ろ!!!



 ❣おまけ おしまい❣