……もっとって。
 どうしたら………



 体に巻いてるタオル、取ればイイのかな。



 胸元のタオルの隙間に人指し指を掛け、取ろうとしたけど『タオルは巻いてて』と言われてしまった。



 でも、どうすれば……



 抱きつく事しかできないでいると、悠一さんはゆっくり口を開いた。



「ずっと、こんな風に紗和を抱きしめたいって思ってた。好きだよって言いながら抱きしめたかった」


「――――――うん」


「始まりは体だったから、もしかしたら紗和を不安にさせるかもしれない。だけど、紗和の全部が好きだから……俺を信じてほしい」