それに空から落下したり、ドラゴンに襲われたり……されたわけだから危険な目に遭わせたくない。
わたしが無事だったのは光の魔法使いだからというのと、ユキに助けられたという偶然が重なっただけである。
……ん? そしたら柚子は光の中に入っちゃったのかな……?
「でさ、その光がやけに不気味でさ……怖いからやめておいた方がいいと思って……」
うっ……。
自衛できて流石だな。自分の用心のなさが身に染みる。
「雛乃?」
「えっ、あーうんうん! やめておいて正解だよ! 怖いものには飛び込まない方がいいよ!」
わたしはちゃんと話を聞いてるよアピールをして、柚子に納得させる。
すると、ドアからノックする音が聞こえた。
許可をすると入ってきたのはお兄ちゃんだった。
「雛乃。お菓子持ってきたよ」
「おっ、わたしの好きなやつじゃん!」
「良かったら柚子ちゃんも食べていって」
「あ、はい……!」



